小貝川サイクリングロード&田園を巡るポタ

小貝川サイクリングロード&田園を巡るポタ小貝川沿いのサイクリングロードとその周辺の見所、田園風景を巡るポタリング

走行日 2009年10月18日(晴)
走行距離 48 km
使用した愛車 ルノー(RENAULT) AL-FDB14
コース概要 つくばエクスプレスみどりの駅→福岡堰→小貝川サイクリングロード→木造の沈下橋→間宮林蔵記念館→間宮林蔵の墓→結城三百国記念館→ワープステーション江戸→牛久沼→シャトーカミヤ→JR牛久駅

茨城のツーリングレポート」を見ていただくと分かりますが、同じ関東圏だというのにこれまで茨城にはほとんど走りに行ったことがありませんでした。埼玉からのアプローチが悪いとかコースに心当たりがないとか、なんとなくな理由はあるのですが・・・

一番大きいのは「案内してくれる人がいなかった」ではないかと(笑)
何という他力本願w

そんなわけで、ちょっと前の「田口峠を越えて謎の地下湖に挑む!?」の反省会の際に、茨城にお住まいのnabeさんにこっそりとお願いしておきましたよ。茨城進出オフの企画を!

で、つくばエクスプレス(TX)に揺られてやってきました茨城県。
今日はTXみどりの駅を出発し、小貝川沿いを下り木造の沈下橋を見た後、間宮林蔵記念館・結城三百国記念館・ワープステーション江戸等の見所を巡りつつ牛久沼を目指し、最後はJR牛久駅の近くにあるワイナリー「シャトーカミヤ」で反省する盛りだくさんなコースを走ります!
つくばエクスプレスみどりの駅。新しくて近代的な駅で、駅周辺には新しいマンションやらスーパーやらが建っているのですが、 駅からちょっと離れるとかなりうらぶれた感じに!この強弱が凄い。 国道354号を西へ向かい、福岡堰のところから小貝川沿いを走ります。

福岡堰は小貝川の下流域を干拓した際にその用水源として設置された堰。
この後走ることになる広大な田園地帯に用水を送っている堰ということで、ツーリングの最初の寄り道スポットとしてはナイスセレクトです♪

ここからは小貝川沿いのサイクリングロードを下流へ向かってのんびり走ります。
福岡堰より下流側は1.5km程の桜並木になっています。桜の季節はかなり賑わうようで、そのときは走れないとのこと。 どうやらこの付近は「茨城百景」にも選ばれているみたい。 最近、女性も増えてきたヤマ行こ!ですが、なんと今日はバラードさんのお子さん(8歳)も参加。約50km走りきったのが凄い!
福岡堰から取水した水路は小貝川と平行して流れる「川通用水」と、東側の台地沿いを流れる「台通用水」の二つに分かれて流れていきます。
ここから先は小貝川と川通用水の間の土手上を走っていくのですが、この2つの水路とはこの後も何度も出会ったりしますよ~
小貝川サイクリングロードは小貝川の左岸に続いているのですが、外側には川通用水が平行して流れており、その向こうには広大な田園風景が広がっています。 ふと土手下を見ると柿の木が密集して生えている柿畑を発見。柿がこれだけたくさん集まってるのは珍しくないですか? 10月も半ばを過ぎてすっかり秋の気配。土手沿いのススキが風に揺れてキレイなのです

小貝川にはたくさんの沈下橋が掛かっているのですが、その中でも必見なのが下小目~平沼間にかかる木造の沈下橋です。

沈下橋とは川が増水した際に水没してしまう橋のこと。
そのため、水没時に流れを妨げないように欄干がほとんど無いのが特徴となっていて、幅の狭さと相まって渡るのはドキドキの橋なのです(笑)
なんとなく頼りなげに掛かる木造の沈下橋。四万十川でも有名ですが、やっぱり絵になるなぁ オール木造&欄干がほとんど無い~。夜渡ったら間違いなく落ちそうだw そして再び小貝川沿いを下ります。写真は大友さん&knさんのBSモールトンそろい踏み。

今回は途中で離脱しますが、nabeさんの話ではこのまま小貝川沿いを利根川まで走ることが出来るそうです。
利根川なら埼玉方面からもアプローチが良いので、サイクリングロードを使えば茨城まで比較的アクセスが良いのかもしれません(笑)

さて、広々とした田園風景と小貝川の流れを満喫しながらサイクリングロードを走ってきましたが、ここらでお別れして寄り道スポットに向かいましょう。
大きなアーチを描く水管橋があったりもします。 小貝川を離れて立ち寄ったのは間宮林蔵記念館。館内には復元された生家も建っていて中に入ることも出来ます。 こちらが間宮林蔵。正直、この人何した人??という歴史オンチな僕(笑)

間宮林蔵とは・・・
江戸時代後期の探検&測量家で、間宮海峡を発見した人物と、歴史で習ったはずらしいのですが、全くといっていいほど記憶にないんですよね・・・、なんでだろ。

間宮林蔵記念間には生家の他、間宮家に伝わる直筆の蝦夷図・東韃地方紀行など貴重の資料の複製が公開されています。
現在ならいざ知らず、ロクな道具もない江戸時代に人力で測量して地図を作ったというのは凄いですよね~
記念館から300mほど北にある専称寺には間宮林蔵のお墓もあります。ずいぶん立派な塚ですが、 これは記念碑で、実際のお墓はその裏手に小さくひっそりと建てられています。 広大な田んぼを走り抜けて谷井田の街へ向かいましょう。
時間はお昼過ぎ、というわけで昼食にしたいところですが、小さな街では17人もの集団を予約無しで受け入れてくれる飲食店が見つからず、近所のスーパーでお弁当を買って外で食べることにしました。
谷井田の街中で見つけた小さな公園でアウトドアな昼食にしましょう。それにしても休日なのに我々以外に人がいない・・・ 茨城の大手スーパーカスミで買った牛タン弁当480円。最近のスーパーの弁当って安いですよね~ お腹がいっぱいになったら、次の寄り道スポットである結城三百石記念館に行きましょう~。写真は立派な長屋門

結城家は鎌倉時代初期の結城朝光公を始祖とする名族の末裔と言われ、江戸時代初期にこの辺りに帰農し新田開発の中心的役割を担いました。この時「結城三百石」と呼ばれたそうなのですが、そもそも三百石ってどれくらいなんでしょうね?

武士で三百石というと、最低でも10人程度を雇用しているレベルだそうです。
雇用されている人の年収をどれくらいと見積もるかに寄りますが、現在、サラリーマンの平均年収は470万円くらいですから、それが10人で4700万円。これでギリギリですが、中央の役人と違って地方はかなり裕福であったそうなので、もしかするとその倍くらいは・・・?まさに億万長者ってやつですか!?
↑の長屋門も立派ですが、こちらもかなり大きな母屋、この他に蔵が二つあります 役人用の玄関。一般の玄関と違って大きく装飾も立派で封建体制の香りが漂います。 屋敷は結構最近まで使われていたということで、コンクリート製に改造された五右衛門風呂があったりもします。

この他にも、古い消防用のポンプとか、かなりの年代物のラジオとか、現役で使用可能なトイレとかもあったりして見所満点です。
ちなみに、この近所に子孫の方が住んでいるらしく、付近には「結城」とかかれた豪邸がいくつもあったりします(笑)

いや~、面白いですね、こういうプチ寄り道スポット。
自分だけで来たらきっと気がつかないで素通りしちゃうので、案内してくれたnabeさんに感謝感謝です♪

そして寄り道は、まだ続きます。
次は、再び田園風景の走り抜けてワープステーション江戸へと向かいます。「ワープステーション」・・・、田園風景とは似つかわしくない近代的な名前ですが果たして!?
大きな通りが交差するところで古い石碑を発見。チラ見してみたところ奥の石碑が道標になっていました。 再び田園風景を東へ。どこまでも真っ平らな平地と思われましたが、 ガツンと登る台地にぶつかりました!この台地と低地の境界を流れているのが、最初に見た「台通用水」です。

広大な低地を干拓して田んぼを作ったと思われますが、なんとなく「見沼田んぼ」と風景が似てると思ったんですよね~。とか、考えながら台地を登っていくと、これまでの田園風景とは一変、田んぼではなく「畑」が広がっています。合理的にできてるなぁ。

緩やかにアップダウンする畑の風景を眺めながら走っていくと、突如目の前に白い土壁が現れてワープステーション江戸に到着です。

当初、江戸の街を再現したテーマパーク(日光江戸村みたいなの)であったワープステーション江戸ですが、開業当初から入場者数場伸びず破綻。その後いくつかの変遷を経て現在は、NHKの子会社に時代劇の撮影場所として貸し出されているそうです。一般の入場料は300円。入場料は掛かりますがアトラクションやテーマパーク的要素は一切無く、時代劇の撮影セットを見ることができる場所、っていう感じでしょうか。
中に入るとそこはまさに時代劇!この川の畔とか、土左衛門があがったり、辻切りがでたりしてそうです。 こちらは江戸城大手門。お城はありませんが実物大で作られた門はかなり立派です。 大河ドラマ「利家とまつ」でも使われたという宿場街道。今にもつぶれそうな小屋とかがあって妙にリアルw

この他にもいろんな建物があったりして、300円なら納得の面白さです(笑)
また、タイミングがよければ実際に撮影している現場を見ることができるようなので、それを狙ってみるのも面白いかも~

さてさて、寄り道スポット盛りだくさんな今日のツーリングもいよいよ終盤です。
最後は、再び田園風景を走り抜けて、牛久沼を見た後、お楽しみの反省会場へ向かいます!
埼玉でも意外に見ることが少ない地平線。ずーっと向こうまで田んぼなのです。 収穫の季節。稲穂がまさに黄金色に染まっていました。 牛久沼に到着しましたが、どうやら沼沿いは未舗装&ルートが切れていて走ることが出来ない模様。

ところで、よく「食べてすぐに寝ると牛になる」っていうじゃないですか?
この話のモデルがここ牛久沼です。上の話では食べては寝てばかりいた小坊主が入水自殺しちゃうわけですが、自殺したのが牛久沼で「牛食う沼」→「牛久沼」となったとか。

それはそうと、現在の牛久沼はのんびりとした景色が素敵な場所なので是非外周にサイクリングロードをお願いしたい!
茎崎運動公園の野球場にあった照明なんですが、妙な形の飾りが付いています。どうやら点灯時にひまわりの形になるみたい!? 再び牛久沼。こちらは谷田川(東)ですが、こちらの方が流れが大きく雄大な景色ですね~ そして途中の畑で発見した謎の物体!?これは土中から堀りだした落花生を乾燥させているもので、その名も「ボッチ」というそうです。

楽しかった茨城進出オフもいよいよ終わりが近づいてきました。
牛久駅に近づくにつれて田園や畑は姿を消し、何となく見慣れた街の風景~。

このままJR牛久駅に・・・、なワケもなく、反省場所を求めてワイナリー「シャトーカミヤ」へとラストスパート!
シャトーカミヤは、「デンキブラン」で知られる神谷バーの創業者「神谷傳兵衛」氏が作ったワイナリー。どっかで見たことあると思ったら「イケメンパラダイス」のロケ地だ・・・ 現在はワインの製造はほとんど行われておらず、中はワインの貯蔵庫やシャトーの歴史を展示した資料館になっています。 で、反省(笑)ビールとワイン飲み放題が2000円。焼き肉セットが1500円の合計3500円で心ゆくまで満喫しましたよ♪

りんりんロード」以来もの凄く久しぶり、かつ、自転車道以外の茨城の風景は初めて走ったのですが、雄大な風景の中のんびり走れて良いところですね、茨城!なにしろホントに平地なので一部アップダウン以外はほとんど坂が無いし~。

先にも書いたとおり、利根川サイクリングロードと繋いでガツっと走ることも可能だし、また今回何度も出会った「川通用水」と「台通用水」の二つの水路を探訪するのも面白そう!

これまでほとんど来たこと無かったですが、霞ヶ浦もあるしまだまだ探訪の余地がありそうな茨城県。
nabeさん、今後ともよろしくお願いします(笑)
 
この記事へのコメント(7件) |コメント入力欄へ
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nabe2009年10月20日 13:16返信

inaさん 参加してくださった皆さん おつかれさまでした。

前にも書きましたがツーリング参加者にはまさに2度おいしいinaさんのツーレポですね~
当日の楽しい一日が思い出されます。

次の茨城のコースを考えますね。
またゆるポタ?プチ修行?ロングライド?
ご意見などありましたら、お願いします。
終点はまたシャトーカミヤにします?(笑)

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Shein2009年10月20日 18:20返信

牛久沼かぁ…懐かしい。
新潟の前は茨城在住でした。
あの頃に自転車趣味だったら楽しめたんだろうなぁと思いますよ。

霞ヶ浦を回るなら、結構な距離になりますよね。
のんびりポタって感じにはならないでしょうねぇ(^^;

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ina2009年10月21日 00:30返信

>nabeさん
この度は茨城オフの企画ありがとうございました!
あまり行く機会がない茨城ですが、おかげさまで魅力を満喫できました~

茨城は広いと思うので、また、違った角度でもよろしくお願いします♪

>Sheinさん
おぉ、元茨城県民でしたか~
霞ヶ浦は確か1周130kmくらいあったはず・・・
みんなで走るなら相当な覚悟が必要ですね(笑)

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nabe2009年10月21日 16:43返信

>Sheinさん >inaさん
霞ヶ浦を1周すると130kmくらいになりますが、こんな感じで↓
http://homepage.mac.com/geo_p/pottering/d2_logbook_japan/0107kasumigaura/0107kasumigaura_map.html
出発&目的地を常磐線の土浦駅にして霞ヶ浦大橋を渡ってショートカットすれば100kmくらいになります。
ミニオフ開催可能ですよ~
100kmリベンジですね~

または、出発地と目的地を変えて常磐線の土浦駅を出発地、成田線の佐原駅あたりを目的地にすればほぼ半周の50kmくらいになります。
ゆるポタになりますよ~
途中で遊覧飛行機の発着する阿見飛行場などで寄り道もできます。
100kmの場合の途中参加・離脱にも使えますね。

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Shein2009年10月21日 21:53返信

阿見飛行場…懐かしいなぁ…
霞ヶ浦でランガンやっていた頃が懐かしいw
130kmって、北浦は入って無かったですよね?
いつかはフラットなオフに出てみたいなぁ…(^^;

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taku2009年10月21日 22:44返信

nabeさん
> ミニオフ開催可能ですよ~
去年の9月にgenさんに連れられて霞ヶ浦・北浦を走りました。
http://taku.web5.jp/2008data/t2008092300.html
(GPSデータが途中で途切れていますが、その間も走っています)

4人(後半でitaさんが合流して5人に)だったので走りきれましたが、霞ヶ浦は28キロ程度の前半の巻きのおかげかな?
人数が多いと130kmは難しいかもしれませんね

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ina2009年10月22日 17:02返信

>nabeさん
せっかく走るなら130kmを征服したいですね~
走れる人限定って形を取り入れてみても良いかもしれません。

もしくはサクッと諦めて霞ヶ浦をかすめてみるポタでも(笑)

>Sheinさん
北浦までなんて、危険な発言がw

>takuさん
おぉ、そういえば以前征服済みでしたね!
4人くらいだとペースも維持しやすいんですけど、10人超えると難しいかな~

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