二十七番　竜河山　大渕寺

戦争が近づく世相の中建造されたせいで、本来左手には蓮華を持つはずが剣を持つ像にされてしまったという白衣観音があるのが２７番大淵寺です。

境内には、飲むと三十三ヶ月寿命が延びるという延命水があります。

由来

宝明という行脚僧が、ここ影森の地で病に倒れ七年の間病床にあった。
そこへ訪れた弘法大師が病の話を聞き聖観音を彫り与えました。

宝明が聖観音に病の回復を祈願すると７日目に霊験があり病は跡形もなく消えてしまいました。

これに喜んだ宝明は弘法大師が彫った観音像を本尊として堂宇を建立したということです。

見所

木々に囲まれた山門

観音山延命水

自然の湧水で、この水を飲むと３３ヶ月長生きするといわれているそうです。

護国大観音

高崎・大船とともに関東三大観音像と呼ばれています。

本来左手に蓮華を持つはずですが、戦争が間近に迫っていたこともあり、代わりに剣を持って護国観音と呼ばれています。