水源の町 山北町・丹沢湖 自転車散歩

水源の町 山北町・丹沢湖 自転車散歩酒匂川に沿って山北町の水路スポットを巡り、丹沢湖まで登っちゃう自転車散歩

走行日 2010年7月19日(晴)
走行距離 47 km
使用した愛車 バイクフライデー・ポケットロケット
コース概要 小田急新松田駅→ロマンス通り→酒匂川サイクリングロード→文命堤→東電用水路→酒水の滝→川村関所→人道橋→道の駅山北→手打ちそば 山さ季→ダム広場→丹沢湖→丹沢湖ビジターセンター→三保ダム→鉄道広場

ちょっと長めの梅雨が明けた7/19
ジメジメーっとした梅雨の鬱憤を晴らすかのような快晴に恵まれ・・・過ぎて、もう関東各地で猛暑猛暑猛暑!!

昨日だって熊谷で36℃とかいっているし完全に異常気象ですよ、これは。

な、感じで、こんな中で自転車なんか乗ったら熱中症で倒れるんじゃない?
というのが冗談ではない予感すらするわけですが、神奈川県は山北町までやってきました。

山北町は神奈川県の西端にあり山梨県&静岡県との県境となっている町です。
といったものの、自転車仲間である忍太さんが住んでいるらしいという以外は全くの未知!ヤマ行こ!をやってなかったら、おそらく一生気づかないで終わってしまうかもしれなかった場所なのですが・・・

結論から書いちゃうと、山北イイ!
全く知らなかったのですが自転車に乗ってのんびり暮らすには最高な町ですよ、山北!!

というわけで、これから山北町の魅力に迫ります。
集合場所は小田急線の新松田駅。新宿から1.5時間ほど電車に揺られて降りたらもの凄い猛暑で早くも帰りたい気分ですw しかし、駅を出てロマンス通りを西へ向かうと正面に富士山!これは俄然盛り上がる。手前の「割烹一富士」の看板もナイス! 十文字橋を渡って酒匂川サイクリングロードへ。川の近くに来るとなんだか涼しい気がするぞ。

酒匂川サイクリングロード(酒匂川サイクリングコースは)小田原市の富士道橋から山北町の新大口橋の間に整備された全長約8kmほどのサイクリングロードです。今回はそのうち上流側の3.6km程を走ったのですが、距離は短いもののキレイな川の流れを間近に見ながら走れる気持ち良いサイクリングコースでした♪

正面に富士山が見えたり、澄んだ川の流れで鮎釣りをする人々を眺めたりね~
もともとかなりの洪水地帯であった酒匂川に沿って築かれた堤防「文命堤」の上には桜並木が続いていて春にはかなりキレイだそうです。 新大口橋より先は川沿いの道が無いので川から離れないように住宅街を抜けていきます。程よくゆとりがある街並で良い雰囲気~ 住宅がを抜けたら畑の向こうに山とかズバーと見えちゃったりして、青空と緑がまぶしい!

北側には「浅間山」があり、その中には川村城跡という城跡があるらしいのですが自転車では行けないということでスルー。どんなところだか分からないけど自転車を置いて見に行くのもありかもですね。

さて、今日のコースはなにげに酒匂川(上流に行くといつのまにか鮎沢川に名前が変わる)に沿って走っているのですが、ここで「水路マニア的に」一番の見所が登場です
東電用水路と、この後見る酒水の滝の下流である滝沢川が酒匂川と合流するポイントです。 東電用水路から流れ出る大量の水が石垣のスロープを流れる様は涼しげ&美しい。これはいつまで見てても飽きないぞ さらに水路からオーバーフローして流れ出る水。これ作った人は天才では無かろうか?

いやぁ、良いものを見せて貰いました、水路マニア的に(笑)
さすが水源の町「山北」、水が豊富だからこその風景で、今日が猛暑であることをほんの少しだけ忘れました。

続いて目指すのは、次なる「水」スポット、「酒水の滝」です。
酒で水なんて魅惑的な名前ですが、酒水とは密教用語で清浄を念じてそそぐ香水のことらしいので、アルコールがらみではありません(笑)
酒水の滝へ向かう道。滝不動尊大祭と書かれた赤いノボリが立ってます。 滝沢川の谷の最奥の崖を流れ落ちる酒水の滝。日本の名滝100選に数えられているだけあって、水量も豊富で落差も大きく立派な滝です。 水取場で滝の水を頭からかぶってみたら、これが最高に気持ち良い(笑) やっぱり暑いときは頭から水をかぶるのが最高!

酒水の滝、もっと評価されても良いと思うのですが、普段はもっと人がいないらしいのでかなり穴場の観光スポットだと思います(笑)

それにしても、世の中は猛暑で激しく暑いというのに、走り始める前に思ったほど暑く感じない不思議。
川の近くにいるからでしょうか、やっぱり。そういえば酒水の滝の辺りもかなり涼しく感じたな~。

暑い季節は水路に限る!
まぁ、年中、水路ばっかり走ってるけどw
県道728号線を北へ向かうと足柄橋のところで山北発電所を発見!豊富な水を利用して水力発電してます。 続いて国道246号を西へ。246号は東海道の脇街道であったらしく、このあたりに「川村関所」があったそうです。 バイパスを避けて旧道に入ると車がほとんどいない快走ルート!川は近いし緑はキレイだし、車はいないしで幸せ~

この付近から北へ向かうと大野山へ登るヒルクライムコースがあるということで忍太さんはしきりに登りたそうにしていますが、今日は暑いので却下させていただきます(笑)

こんな暑い中、激坂なんて登ったらそれこそ命に関わるので、そちらのコースは秋の紅葉の時期にでも行きましょう~

と、「登ったら・・・」と書いたものの実はここから先は丹沢湖へ向かう登りになります。
それほど急な坂ではないのですが、暑い中だとやっぱりキツイ~
路肩を見ているとアチコチに「護美地蔵」と書かれたお地蔵様があります。不法投棄を抑制するべく設置されているのですが、その目の前にもゴミが放置されている悲劇。。。 酒匂川を渡る御殿場線の鉄橋。ここでタイミング良く電車が来たら最高なんですが、電車はかなり少ないのでタイミング合わず! 弧を描きながら流れている酒匂川に掛かっていた人道橋。田んぼの風景と奥に見える東名高速の巨大な構造物とのコントラストが凄い
鞠子橋のところで県道76号(国道246号の旧道)を離れて町道727号線へ入ります。
この道は酒匂川(この辺からいつの間にか鮎沢川に名前が変わっている)に沿って東名高速をくぐる形になっているのですが、この風景がまた凄い。
東名高速の巨大な橋脚を真下から眺める。思わずため息が出るほどデカイ! 道沿いの斜面には小さな沢がいくつも流れていて、これが超涼しい!中にはこんな人工の滝風に流れ落ちてるところもあったり 道の駅山北で食べたまんじゅう。もちもちの皮に甘さ控えめのあんこが美味かったよ♪

再び県道76号に戻り鮎沢川の支流である河内川沿いを進みます。
河内川は丹沢湖を水源とする流れなので、この流れに沿って登り切れば丹沢湖に到着となります。

だんだんと斜面を感じるようになってきましたが、坂はそれほどきつくないのでまだまだ余裕な感じで登っていきます。

さて、水スポットに寄り道し、暑さを避けるためのんびり走っていたので時間がだいぶん押してしまいました。
もう昼食の時間~。そういえばお腹空いたな~、と思っていたところでちょうど良く「手打ちそば」の看板を発見し、飛び込みで入ってみました。
県道側からは見えないのですが裏手に回ると落ち着いた素敵な造りになっている「手打ちそば 山北・山屋敷 山さ季」。畳職人の主人が蕎麦好きが高じて開業したとか。 隣にある小屋で飼われている猪の「もなか」。暑いのか全くやる気が感じられませんw 1日限定20食、しかもメニューは「もり」と「かけ」2種類のみなんですが、蕎麦は香りが高くて美味しかった。

上にも書いたとおり「手打ちそば 山さ季」のメニューは「もり」と「かけ」2種類のみ。しかも「もり」が1450円、「かけ」が1280円とかなり高級です。そばの他に小鉢的な3点盛りが付いてるのですが、価格的には覚悟が必要です(笑)

個人的にはそばつゆが甘めで、そばの風味を生かし切れて無くて「おしい!」って感じでしょうか。

お腹いっぱい!というわけでもないのですが(やっぱりそばは少ない!)、そこそこにお腹も膨れたので引き続き丹沢湖を目指して登ります。
河内川が流れる谷に沿った狭い平地は田んぼになっていて、緑がキレイなのです~ おっと、だんだんと三保ダムが見えてきた!丹沢湖まであと少し! ひだまりの里のところでちょっと道を外れてダム広場へ。丹沢湖を堰き止めている三保ダムを下から眺めることが出来ます
ダム広場から再び県道76号へ戻ったあたりから最後の登り区間となり距離800m程の急な坂が待ち受けています。
路面には激坂御用達の「◎」が刻まれており、「うぁ、坂だよ坂!」という雰囲気満点ですが斜度としては10%くらい&距離も短いので、じわじわ踏んでいけば大丈夫!
登り切ったところにある神尾田トンネル。このトンネルを抜けたら・・・ 一気に景色が開けて丹沢湖に到着です! 丹沢湖は自転車でぐるっと1周することが可能~

丹沢湖は三保ダムによって玄倉川(くろくらがわ)、世附川(よづくがわ)、中川川(なかがわがわ)の3つの流れを堰き止めて作られた人造湖です。神奈川県民の水瓶として機能している他、「かながわの景勝50選」「関東の富士見100景」「ダム湖百選」などに選ばれている絶景の観光スポット!

湖の周囲には一部自動車進入禁止の道を含む形で周回道路が整備されており、特に車が入れないところは自転車天国♪
周囲に売店はあまりない。こちらは数少ない補給スポットの一つ「丹沢湖ビジターセンター」 周回道路をランニングしている方もチラホラと。1周13kmくらいなのでトレーニングにはちょうどよさそう~ 秋には紅葉のトンネルになるという場所。周囲の山々の紅葉もキレイそうなので秋になったらまた来たいですね。
丹沢湖の東側から廻ってきましたが、三保ダムを見るために落合トンネルを通ってさらに西側(世附川方面)へと向かいます。
世附川の南側の道は車両進入禁止となっているので、少々道は悪いものの丹沢湖の風景独り占め!な感じの静かで良い道なのです~
3つの川の他にも山の斜面から小さな沢が丹沢湖に流れ込んでいます。ここでもまた人工の滝状になっている部分があり、そばの気温が2℃くらい低く感じる~ 三保ダムの上からの眺め。これは凄いね~。右側に見えるのは茶畑でしょうか? ダムの反対側を見るとダム表面が石を積み上げて作られているのが分かります。案内放送で風がどうのこうのと言ってたような・・・?

丹沢湖、初めて来たけど良いところじゃないですか!
車も少ないし、湖のすぐ近くを走るルートで1周出来るっていうのもイイ。

と、丹沢湖を満喫したところでそろそろ帰路につきましょう。
帰りは上ってきた道を一気に下ってあっという間。斜面は緩やかなのでブレーキ少なめで気持ちよーく下れるダウンヒル~ 山北駅の近くにある、JR御殿場線の上に大きな桜が覆い被さっているという撮り鉄御用達のスポット その近くで発見した、コンクリートから水が流れ出している謎の構造物
この付近、道に沿って小さな水路が流れていて、これがまたキレイなのです。
澄んだ水が勢いよく流れていて、猛暑に適度な「涼」をプラスしてくれます。
道の脇を流れる小さな水路。この水路が流れて行く先には・・・ なんと水車が!山北駅の隣にある鉄道広場の施設なんですが、夏にはこういう景色が最高ですね~ 鉄道広場にはかつてJR御殿場線の区間を走っていたというSL「D52」も展示されていました。

走り始める前は猛暑過ぎてどうなることかと思ったのだけど、常に水の近くを走るという忍太さんのナイスなコース設定のおかげで、予想以上に涼しく過ごすことが出来ました。これは「避暑」コースと言っても過言ではないかと!

とはいえ、たっぷりと汗をかいたので、最後はJR山北駅前の健康福祉センター内にある温泉施設「さくらの湯」(400円)で汗を流して帰ることにしました。

いや~、サッパリ!!
快晴の元、緑あり水路あり湖あり温泉あり、山北町の印象が赤丸急上昇ですよ(笑)

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この記事へのコメント(6件) |コメント入力欄へ
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かめねこ2010年7月23日 21:16返信

inaさんが山北初めてってことがとても以外だ
山北はなんせウマシカの神奈川の頭目の忍太君の縄張りなんで
しょっちゅうおじゃましてます。

神奈川西部って自転車乗りにとって良いとこだよね
今回こんなに良いコースなのに参加者少ないのは残念だね
やっぱメンバーが・・・・いけないのかな(哀)

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marty2010年7月23日 21:34返信

inaさんの記事作成の為の調査に頭が下がります。地元なので記事内容を知ってはいますが、改めて読むと「ふむふむ」と感心してしまいますよ。

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忍太2010年7月23日 22:13返信

地元の地元ですが、まったくもって知らない情報ばかり。

やっぱ、inaさんのツーレポは2度おいしい!

では、秋には紅葉ツアーでも企画しますか。

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ina2010年7月24日 12:22返信

>かめねこさん
そうなんですよ、意外にも山北初だったのです。
何しろ暑いですからね~。みんな自転車どころじゃないんだと思いますよ・・・

>martyさん
僕はmartyさんの素晴らしい速さに感動を覚えます。
仮に調べないで書いても、あの速さは真似できない!

>忍太さん
当日は案内ありがとうございました♪
もう、山北に引っ越そうかと思うくらい良いところでした~

紅葉も是非行きましょう!

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2010年7月24日 12:26返信

走り出したら以外と涼しかったね。
距離も勾配もちょうどいいサイクリングになったと思う。

いつも山北は、死ぬ思いなコースばかりだからね。・・・助かった(笑)
きっと忍太くん、inaさんに山北を気に入ってもらおうと
がんばったんだよ。(笑)

次回もよろしく~

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ina2010年7月24日 17:17返信

>栗さん
そうですか、他は死ぬ思いのコースが!
次回開催時には油断してはいけませんねw

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