秦野の里山と矢倉沢往還ポタ

秦野の里山と矢倉沢往還ポタ丹沢の山々と富士山を眺めながら走る秦野&矢倉沢往還ポタリング

走行日 2009年12月20日(晴)
走行距離 22 km
使用した愛車 ルノー(RENAULT) AL-FDB14
コース概要 小田急秦野駅→曽屋みち→葛葉緑地→くずはのつり橋→葛葉川→羽根人道橋→丹沢山麓の道→谷戸集落の里山→源実朝公御首塚→田原ふるさと公園→名古木集落→秦野国際乗馬クラブ→弘法山公園→権現山展望台→善波峠→善波トンネル→矢倉沢往還→夜泣石→弘法の里湯→小田急鶴巻温泉駅

抜けるような青空に恵まれた今日は、ヤマ行こ!20回目のオフ。
記念すべき20回目にもかかわらず、コース案内はgenさんにお任せです(笑)

そんなわけで小田急線に揺られてやってきました「秦野」!
秦野といえば、今ではすっかり常連としてヤマ行こ!を盛り上げてくれている神奈川組の皆さんが初参加した「神奈川西部の里山巡りオフ」を思い出しますね~。まさに20回目にふさわしいコース設定。

今日のコースは↑と反対側(小田急線の北側)の里山をのんびりポタリングする約20km。
1日がかりで20kmとはずいぶん短いよね~、と走り出す前は誰もが思っていたのですが、そこはさすがgenさん、我々の期待を上回るネタを用意していたのです・・・
3年ぶりに秦野駅にやってきました。初参加のお二人を加えて今日の参加者は20名です。 駅北側には水無川が流れていて、橋の上にはなにやらオシャレな時計台が建ってます。 秦野の街は丹沢から流れ出たいくつかの川が削り取った地形らしく、常にアップダウンを繰り返しながら進んでいきます。

秦野市は丹沢の麓にあり、金目川水系の複数の河川によって作られた複合扇状地となっているため、台地部と河川部の高低差が激しく周囲にはかなり急な坂がたくさんあったりします。そう、距離20kmでのんびりポタを期待したいところですが、そもそも丹沢の地が「のんびりポタ」などという緩いサイクリングを許してはくれません(笑)

秦野駅を出発し駅前の通りを北東に進みジャスコの南側に続いている「曽屋みち」を走ります。
曽屋みちを北西へ向かい葛葉川まで下ってきました。川がキレイだね~、と思いながら国道246号をアンダーパスしてみたら・・・ なんという激坂!バラードさんの息子さんが果敢に挑みますが、早くも心が折れそうです(笑) そして最後のとどめは階段&担ぎ!もはやサイクリングコースという枠組みは取り払われているのです。

さすが秦野市、アップダウンの一つ一つが強烈です。
早くも参加メンバーからは「これのどこがポタなんだ!」「ある意味ゆっくりしか走れない」などという感想が聞こえます(笑)

しかし、そこはgenさん。
登った後にはちゃんとご褒美も用意されています。
秦野市が盆地になっていることを実感できる展望♪この辺の家に住んだら鍛えられそうですよ~ くずは台を西に向かうと正面に富士山が見える絶景!これは素晴らしい!!

すっかり雪化粧の富士山を眺めながらくずは台団地を西へ向かうと左手に葛葉緑地が見えてきます。

葛葉緑地は、葛葉川の流れによって削り取られて出来た葛葉川ふるさと渓谷を中心とした緑地公園です。
蛇行する葛葉川沿いの渓谷に残された雑木林と長い歴史によって刻まれた深い谷は、神奈川のナショナルトラスト第一号となっているそうです。
緑地内には葛葉川を渡る吊り橋「くずはのつり橋」が架かっていて、橋上から渓谷の風景を眺めることも出来ます。 公園内で小休止。早速、自転車談義が始まります。我が暗黒ルノーも試乗でなかなか好評を得た予感 本日初登場、かめねこさんのキャリーミー。極小径ですがかなり自然な乗り心地でHANDYよりもいいかも!
葛葉緑地をでて、このまま葛葉川沿いを行きたいところですが、渓谷内には川沿いの道がないため一旦迂回し、スタンレー電気の工場付近から葛葉川に沿って上流へ向かいます。
正面には丹沢の山々がキレイに見えてます~。僕は平地の住民なので間近に山並みが見えるだけでワクワクしますよ♪ 周囲に住宅が減ってきて、田園風景になってきたなぁと思って西側を見たら、また富士山が見えました。 羽根人道橋を渡って支流沿いの小径へ。
それぞれの流れは正面に見える丹沢の山々から流れてきていると思われます。
割と近いので源流探訪なども楽しげではありますが、それでは修行になってしまうので昇りが厳しくなる前に葛葉川とはお別れし、丹沢山麓の道を行くことにします。
丹沢の山々の稜線に続く気持ちいい道。冬枯れた山の風景と眼下に広がる秦野の風景を見ながら快走~ そして、どうやって見つけたのか疑問で仕方ないマニアックな里山の道へ突入。 家庭菜園の一角にフリーで利用できそうな給水場を発見。湧き水かなぁ・・・?

なんというか、さっき走り始めたばかりの気もしますが(実際10kmくらいしか走ってない)、どうやらお昼の時間です(笑)
くずは台の激坂はキツかったけど、ここまでは概ね「ポタリング」的なコースだったので体力的にはまだまだ余裕~。

んで、今日のお昼スポットは「田原ふるさと公園」の中にあるそば処「東雲」です。
田原ふるさと公園は、水車小屋とその後ろに見える富士山の風景が素晴らしい農業公園。源実朝公の首が葬られたと伝えられている「源実朝公御首塚」と「東田原中丸遺跡」のすぐそばなのでついでに寄り道も良いかも♪
源実朝公御首塚
鎌倉幕府三代将軍であり、源氏最後の将軍となった源実朝の首が葬られているとのこと。
こちらが今日のお昼スポット「そば処 東雲」。建物の左手には水車があり、その向こう側に富士山が見える絶景スポットです。 てんかけそば:980円
天ぷら+かけそば=てんかけそば。秦野そば研究会の方々が打っているというそばは、ほのかなそばの香りが良い感じ~。

お腹もいっぱいになったので後半戦です。
ここまではある意味普通の「緩ポタ」であったことをこの後思い知ることになります・・・

まさか、後半戦にあれほど盛りだくさんなネタを用意しているとは!?
田原ふるさと公園の東側の台地を登ると、田園風景の向こうに富士山を眺める絶景スポット♪雪の富士山は美しくしばし見とれます。 名古木の集落を走り抜けて弘法山方面へ~ 弘法山を登りながら、ふと、道沿いを見ると馬が!秦野国際乗馬クラブでした。
弘法山は、その名の通り弘法大師が修行を行ったとされる山です
標高は235mで、隣接する権現山・浅間山とともに弘法山公園となっており、軽いハイキング向きの山としても有名です。
弘法山に登る途中~秦野市街の向こうにまたしても富士山。最初に通り過ぎてきたジャスコがひときわ目を引く巨大さ。 弘法山へ向かう尾根道。この辺までは景色が良い普通の道だった・・・ DMC-LX3の新しいファームウェアで追加されたアスペクト比1:1モードで撮ってみた。四角い写真は切り取り方が斬新で面白いかも~

弘法山を登り切りここで終わりかと油断していたら、まだ先に進むようです。
えぇ、ここからが今日の本番だったのです・・・

弘法山の碑をさらに先に進むと権現山の展望台があるので、そちらへ向かいます~
ところどころ紅葉したモミジが残ってて幸せ~。今年はなんだか忙しくて紅葉を見に行けなかったので嬉しいかも。 弘法山には男坂と女坂二つの登山道があるみたい。写真は男坂なのですが、一体何が違うのでしょうか? で、権現山展望台への道のりは見事に階段だったわけです・・・w
えっちらおっちらと階段を上った先の権現山の山頂は展望公園になっていました。
今日は天気が良いのでかなり遠くまで見渡すことが出来て東側をよく見ると横浜のランドマークタワーまで見ることができます。
権現山の展望台。
登って周囲を見渡すと丹沢の山々から川によって作られた谷、田園風景などを一望できます。
台地と金目川の河岸段丘がよく分かります。 写真だと分かりませんが、真ん中辺にランドマークタワーが見えてます。

権現山を下って再び弘法山の方へ戻り、そのまま東へ向かうととても自転車では進めないようなシングルトラックが見えてきます。まさかとは思いましたが、どうやらこのまま山道を進むようです(笑)

MTBで走ったら楽しげなコースですが、折りたたみ自転車で行こうというのは斬新です(笑)

弘法山と善波峠を結ぶハイキングコース。比較的キレイに整備された道なので斜面が急でない場所では乗って走ることも出来そう。 しかし、ここは山道。担ぎで越えなければならない場所もチラホラ。MTBが欲しくなるというワナですね、これは(笑) 善波峠の手前にあった「善波御夜燈」。峠越えの旅人のために設置され明治末期まで点灯されていたという御夜燈。昔はホント真っ暗だったんでしょうね~

シングルトラックを折りたたみ自転車を担いで下ってくる謎の集団・・・
この風景は、ハイキング中の方々には奇異なものに写ったことでしょう(笑)

じっさい、通りかかった人たちは一様にギョッとしていたようなw

ところで、シングルトラックを走って到着したのが善波峠です。
善波峠は、神奈川県伊勢原市と同県秦野市との間に位置し、かつての矢倉沢往還の途中にある峠です。
善波峠。
山頂の大きな岩を切り通して作った峠は雰囲気満点!
現在、←の峠の下には善波トンネルが通じています。 トンネルを抜けると・・・、そこはホテル街だった!この看板「殿は満足、姫は少々不満足」と書かれているのですが、一体どういう意味だ!?

歴史ある矢倉沢往還とその難所である善波峠ですが、今では国道246号からちょっと外れたところにあるホテル街になっていました。なんだかなぁ・・・

さて、ここから先は矢倉沢往還の旧道を走ります。
矢倉沢往還は江戸時代に整備された街道で、江戸赤坂門(現在の東京・永田町付近)から相模国、足柄峠を経て沼津宿を結び大山参詣道や東海道の脇往還として機能していた街道です。古くは東海道の本道であり日本武尊が東征する時に通った道ともいわれています。ちなみに矢倉沢往還を新しく整備して出来たのが国道246号線です。
この付近は旧矢倉沢往還とは違うルートで国道が整備されたらしく、旧道がかつての雰囲気そのままに残されていました♪ 善波川が流れる谷に沿って未舗装の旧道が続いています。未舗装といっても良く締まった土の道なので自転車でも大丈夫~ 夜泣石。その昔、誰にも助けられずに行き倒れになっていた旅人が発見されてから、この辺りでは助けを求めるような声が聞こえるとか・・・
大住台の辺りで矢倉沢往還は国道246号に合流してしまいます。
ここで矢倉沢往還とはお別れして最終目的地である鶴巻温泉方面へ向かいました。
大住台から東名高速を越えて鶴巻温泉へ向かう階段。この辺りもかなりアップダウンが激しい感じですね~ そのまま坂を下れば鶴巻温泉街に到着。鄙びた感じの温泉旅館がチラホラ見えてきましたよ。
最後は、鶴巻温泉にある日帰り温泉「弘法の里湯」に浸かって体を温めていきましょう!
弘法の里湯
公共の温泉らしいのですが、2時間で1000円と料金的には結構高いです。
そして、温泉の休憩室でプチ反省会。
いつもなら一軒で終了するはずなのですが・・・
どうしても物足りなくて2次会へ(笑)
自転車談義はつきなかったのですが、結構安くあがってラッキー。

というわけで、genさん企画によるヤマ行こ!20回目のオフも終了です。
いや~、20回という節目にふさわしい&これからのツーリングの幅の広がりを予感させる、斬新なコース設定でしたね(笑)

みんな、「うわ~、やられた!」とか言いながら、秦野の里山と旧矢倉沢往還の風景を満喫したかと♪

より大きな地図で 秦野の里山と矢倉沢往還ポタ を表示
 
この記事へのコメント(6件) |コメント入力欄へ
user-pic
Shein2009年12月23日 01:27返信

しっかり写真がありますね~
inaさんが他の人に置いてけぼりにされる理由が今回よ~く解りましたw
今回初投入のtikitでしたが、大正解でした。
いい自転車だと実感しましたよ~(^^)
何れはポケロケなんかにも手を伸ばしたいですね~
その前に整理しないと駄目ですけれど(^^;

user-pic
gen |2009年12月23日 12:47返信

ルノーの変わりよう(完成度の高さ)にはビックリしましたよ!荒川で新車を試乗した時とはまるで別物。多段化?必要ないんじゃないでしょうか。こういうコース、どうせ乗れないのなら担ぎやすく軽い方がいいということもありますから。(笑)

善波峠はピストン往復ではつまらないと思ったので、熟考の末、ああいうコース取りになりました。

>どうやって見つけたのか疑問で仕方ないマニアックな里山の道
これは道なりに走っただけなんですが…。

user-pic
ina からSheinへの返信 |2009年12月23日 14:39返信

昔は、写真撮っててもおいて行かれることは少なかったのですが、最近はホントみんな速くて困ります(笑)

今回も置いてけぼりになったし・・・

user-pic
ina2009年12月23日 22:34返信

>genさん
いや~、メッチャ漕ぎが軽くなってビックリですよ。
もともと持っていたポテンシャルを全て出し切っている感じでしょうか♪

user-pic
ナガ |2009年12月23日 23:18返信

>折りたたみ自転車で行こうというのは斬新です(笑)

絶対「斬新」という単語の使い方間違っていると思います。

「無謀」、「自殺行為」、「一人(genさんを除く)だったら死んでいる」あたりが適当かと・・・

ま、とにかく斬新で楽しかったです・・・ん?

user-pic
ina2009年12月25日 12:32返信

>ナガさん
genさんは、常に折りたたみ自転車の新境地を開拓してるんですよ、きっと(笑)

返信する