伊豆の踊子ゆかりの天城峠を自転車で行く!

伊豆の踊子ゆかりの天城峠を自転車で行く!伊豆の踊子で有名な「天城峠」を自転車でツーリング!修善寺・浄蓮の滝・いのしし村を見ながら峠を登り、河津七滝ループ橋を走った後、河津から海沿いを熱川まで

走行日 2008年11月23日(晴)
走行距離 72 km
使用した愛車 バイクフライデー・ポケットロケット
コース概要 JR函南駅→駿豆線修善寺駅→松ヶ瀬吊り橋→天城温泉会館→浄蓮の滝(昼食)→いのしし村→天城トンネル→河津七滝ループ橋→河津→稲取温泉→熱川温泉(宿泊)

川端康成の小説「伊豆の踊子」でも有名な「天城峠」は、もしかしたら日本一有名な峠ではないかと?

伊豆の踊子は、自分自身に嫌気がさした20歳の青年と旅芸人一座の少女との淡い恋と旅情を描いた物語
本書の説明では、「人生の汚濁から逃れようとする青春の潔癖な感傷は、純粋無垢な踊子への想いをつのらせ、孤児根性で歪んだ主人公の心をあたたかくときほぐしてゆく。雪溶けのような清冽な抒情が漂う美しい青春の譜である」とのこと。

今日は、そんな天城峠を越える自転車旅行に大友さんの案内でやってきましたよ♪
JR函南駅にて集合!
函南駅では初めて下車したのですが、茶色の屋根が特徴的なかわいらしい駅です。
ここしばらく天気に恵まれないサイクリングが続いていたのですが、今日はすばらしい快晴!北側を見ると富士山もすばらしい〜 函南町の田園風景の中を快走。柿沢川の橋で振り返るとまたしても富士山!

JR函南駅を出発し田圃の中を走り抜けた後、伊豆箱根鉄道駿豆線に沿うように修善寺方面へと向かいます。

伊豆箱根鉄道駿豆線は、狩野川&国道136号と平行して南へ。車で修善寺方面に向かう際にはこの国道136号を走るのが一般的ですが、自転車で走るには車通りが激しく楽しげではなさそうなので今回は旧道を走りました。
伊豆長岡駅の南側では、国道136号と駿豆線がピッタリ並行して走っています。 右手を見ると大きな岸壁が印象的な山が見えます。この山は「葛城山」で、どうやらロープウェイなどもあるみたいです。 古くからの町並みやのんびりした農村風景を繰り返しながら修善寺方面へ!
ときどき見える狩野川の流れ。
川沿いに舗装された遊歩道があるように見えますが、走れるのかな?
駿豆線の終点となる修善寺駅
駅前にはハーレーダビッドソンの集団が集まっていました。カッコイイ!
修善寺駅を後にして、さらに狩野川沿いを南下〜。山の木々が少しだけ紅葉していますね。

修善寺駅を後にして県道12号を南下するかと思いきや狩野川沿いの県道349号へ。
右手にには山肌、左手には狩野川の流れを見るのんびりした景観です。

いや〜、やっぱり自転車は町中よりこういうところが気持ちいいね〜。
と、ひっそり思いながら走っていると前方に木製の吊り橋が架かっているのを発見!これは渡らねば!
松ヶ瀬橋という名前らしい。鉄のワイヤーと木で作られた吊り橋で渡るとギシギシ面白いですよ〜 松ヶ瀬吊り橋を渡って下田街道(国道136号→414号)と走ります。運が良いとボンネットバスト(伊豆の踊子号)と遭遇できます♪ 天城温泉会館
日帰り入浴が可能な温泉施設ですが、まだ温泉には早すぎるので通過しましょう。

ボンネットバス(伊豆の踊子号)は、4/1〜7/24、9/1〜11/30の日曜日&祝日に修善寺駅〜昭和の森会館、修善寺駅〜修善寺温泉の間をそれぞれ2往復しているそうです。料金も通常のバスト同じだそうなのでこれから先に続く坂が苦手な方はこのバスを狙ってみるのも楽しげかも〜。

ここまでは割と平坦な道のりだったのですが、月ヶ瀬を過ぎた辺りから徐々に登りがきつくなります。
といっても激坂!というわけではないので、淡々と足を廻せば登れちゃう位なのでご心配なく(笑)
標高が上がるにつれて少しずつ木々が色づいてきました〜。紅色がないのが寂しいですが、黄色もそれなりにキレイです。 坂の途中の観光スポット「浄蓮の滝」に寄り道して昼食。空いてる食堂に入ったら、微妙に失敗気味な蕎麦が出て、みなさんよく分かってらっしゃるなぁと(笑) 気を取り直して浄蓮の滝観光に出かけましょう。入り口には伊豆の踊子を模した書生と踊り子の像が建っています。
浄蓮の滝は伊豆半島の中央付近(伊豆市湯ヶ島)にある滝で、高さ25m、幅7m、日本の滝100選にも選ばれている有名な滝です。「浄蓮の滝」という名前はかつてこの辺りにあった「浄蓮寺」にちなんだもので、周辺には女郎蜘蛛に関わる伝説も残されています。
(→女郎蜘蛛伝説に関してはこちら〜
静かな原生林の中を勢いよく水が流れる様はなかなか見応えがありますね〜。昔は伝説通り人も近づかない場所だったそうですが、今はすっかり観光地です。 浄蓮の滝のすぐそばには沢水を利用したワサビ田があり、伊豆の名物の一つにワサビがあったことを思い出します。 滝を後にして再び坂を上ります。周囲の景色はすっかり秋の装いで道ばたにはススキが揺れていました。

浄蓮の滝からさらにジワジワと登っていくと、伊豆最大?のB級スポット「いのしし村」が見えてきます。
いのしし村は、いのししのショーやレースなどを見て「イノシシって可愛いなぁ」と思った後で、売店でイノシシ肉を食べられるというなんともアレな施設(笑)

と思ったら、どうやら平成20年11月30日で休業してしまうとのこと!
おぉぉ、終了間近のの営業日だったのか・・・、最後の思い出に寄り道すれば良かった〜
平成15年に経営が変わりリニューアルオープンした「いのしし村」ですが、不景気の波には勝てなかった模様です。 周辺の道には「いのしし飛び出し注意」と書かれた看板もあるのですが、逃げ出したらまずいのではないかと・・・? 道の駅天城越えの片隅にある公園ではモミジがいい感じに染まっていました〜

ん〜、やはり伊豆は温暖すぎるのか紅葉の彩りがもう一つですね。
黄色は黄色でキレイなのですが、やはり柔らかい紅がないと、グッとくるものが足りません。そういう意味では紅葉は海よりも山だなぁと。

そんなことを思いながらも坂はまだまだ天城峠に向けて続いていきますよ〜
国道沿いには、山と山の間の谷間を利用した段々畑形式のワサビ田がいくつもあったりします。 だんだんと標高が上がり空が開けてきたら、本日の最高地点である新天城トンネルまではもうすぐ! 天城トンネル
国道は1970年に竣工したこちらのトンネルを通りますが、天城越えで有名なのはこの上にある旧天城トンネルの方。

天城越えで有名な旧天城トンネルはちょっと手前から林道に入った先にあるのですが、周囲が未舗装路ということで今回はパス。一人ならたぶん登るところですが、今回はオフなので集団行動を守りましょう(笑)

天城トンネルを抜けると、ここから先は河津まで一直線の下りです。
寒さ対策にウインドブレークジャージを装着して一気に下りますよ〜
天城峠から河津までは、15km程の長い下りとなります。寒さ対策をして気持ちよく下りましょう〜 勢いよく下るとゆっくり景色を見る間もないので、周囲の車に注意しつつ、立ち止まってみたりもします。 めくるめく変わる景色を楽しめる「河津七滝ループ橋」も自転車で走ることができます。

ぐるりぐるりと2回転する河津七滝ループ橋は、周囲の景色を一望できる絶景スポット。
自転車なら路肩に立ち止まっても迷惑にならないので、ちょっと景色を眺めてみるのも良いかもしれません♪

ループ橋を過ぎると周囲に民家がポツリポツリと増えてきて程なく湯ヶ野温泉郷が見えてきます。
河津川の渓谷沿いに6件の宿が並ぶ小さな温泉街ですが、「伊豆の踊り子」に登場する共同浴場などもあるので時間があれば寄り道も楽しげかも。
民家の軒先に干し柿が吊されていて、日本の秋を感じる風景です。 七不思議の壺と書かれた壺を持った謎の河童像を発見!?これは一体・・・? 伊豆横道十四番札所と書かれた「小峯堂」には変わった形の松が植えられていました。
河津の街にはいる辺りでは下り坂は緩やかになり、伊豆急河津駅を通過するともうすぐ海が見えてきますよ〜
海〜♪
先ほどまでの山の風景とは一変、ここから先は海沿いを走ります。
天気のいい海の風景は最高なのですが、海岸沿いはアップダウンを繰り返すルートなので、これはこれでキツイです〜 いくつかのアップダウンを越えて稲取温泉の町並みが見えてきましたよ♪目的地の熱川まではあと山一つ〜

伊豆の海沿いは基本的に緩やかなアップダウンを繰り返すルートです。
街と街の間に山があるというか、山と山の間の谷に街があるというかな構成となっているのですが、自転車で走ると体で実感することができます(笑)

んで、今日は河津から今井浜、稲取、白瀬、熱川の順に3つの山を越えて行くのですが、途中の稲取の街で今日の夕飯となる焼き肉用の肉を買いだしていくことにしました。
稲取のYaokoで肉の買い出し。自転車用タイツ姿のオヤジ3人が店内をウロウロする姿はかなりヤバかったと思われますw ヤオコーの前にある稲取文化公園。無料で楽しめる足湯があったりするみたいですよ。 道ばたに南国っぽい妙な花が!?葉の形状からするとこれはアロエの花なのでしょうか?

ところで伊豆のおみやげといえば干物です。
国道135号沿いには干物を中心としたおみやげ店がいくつもあるのですが、そのうちテレビなどでもお馴染み徳造丸によって、今晩の焼き物を調達です♪

肉有り魚有りで、こんばんは宴会だ〜!
徳造丸の点灯では、サンマやイカが丸干し中〜。見ているだけで旨そうだ。 初めて食べたのですが関西ではところてんに蜜をかけて食べるそう!これが餡蜜みたいで旨いのですよ〜 つまみ食いにも満足したので宿泊地である、熱川目指して走ります。

今回のオフは、大友さんご紹介のリゾートホテルに宿泊する1泊2日の日程♪
このホテルがかなり立派な施設で、スイートルームかと思うような広い部屋に、源泉掛け流しの温泉、自炊するのに必要なアレコレと至れり尽くせりな設備で、しかも格安!

いや〜、良い思いさせていただきました!
こういう出会いがなかったら泊まることはないと思われる立派なリゾートホテル! 縮小すると分かりにくいですが、夕暮れの風景と星が綺麗でした。写真は山側の様子ですが、部屋はオーシャンビュー♪ 夕飯は大友さんが準備してくれた焼き肉〜。時間を気にせず大いに盛り上がりましたよ。

というわけで、伊豆の踊子で有名な天城峠を越える伊豆半島ツーリング1日目は終了です〜。
自転車と温泉、そして焼き肉、反省まで十分に満喫させていただきました♪

やっぱり休日はこれだよ!

明日は、熱川を出発し伊豆半島東側を北上、小田原を目指す予定です!
(実際は天候の関係で熱川まででした)
 
この記事へのコメント(6件) |コメント入力欄へ
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gen |2008年11月26日 22:37返信

こちらも、しまなみに負けず劣らず楽しかったようですね。
日曜日は日本中よい天気だったようで、こんな日は遠くの景色のいいところに行かないともったいないな(笑)。

天城峠と言えば、「雪溶けのような清冽な抒情が漂う美しい青春の譜」は読んだことが無いのでピンと来ないな〜。すぐ思い浮かんだのが演歌の「天城越え」女の情念の世界ですよ(笑)。

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大友 |2008年11月26日 23:42返信

さすが、inaさんと驚いています。平均時速20km以上でのツーリングにもかかわらず、これだけの写真を撮影してレポートができることがすごいです。恐るべし、ツーレポ魂!!!。

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ina@管理人 |2008年11月27日 12:34返信

>genさん
こちらも1日目は天気もコースもよくて、反省も盛り上がり楽しかったですよ〜。晴天の休日満喫です♪

しまなみはなぜかタイミングをはずして、いけないのですが、いつか必ず走りたいですね!

>大友さん
いや〜、今回は苦労しましたよ(笑)
のんびり写真撮ってると一気においていかれちゃうくらい、大友さんが早いので〜。

なので、いつもより写真少な目w
ちなみに2日目はもっと少ないです。。。

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shein2008年11月27日 18:19返信

ああ、正に馴染みの場所ばかり(^^;
すいません、こんな山と海しかない田舎で育ちました(^^;

次に伊豆での企画があれば是非とも参加したいですね。
ソロツーリング(むしろポタリングな距離ですが)ではなく、多くの人と一緒に走ってみたいですね〜

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忍太 |2008年11月27日 23:44返信

やっぱ、inaさんのツーレポがあると2度おいしいね。
正直、栄村のときの記憶はまったくございません。

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ina@管理人 |2008年11月29日 21:08返信

>sheinさん
おっと、地元の方でしたか!
伊豆方面にはある程度定期的に行ってますので、次回開催の際には是非ご参加くださいませ♪

>忍太さん
そういっていただけると嬉しいです♪

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