秩父七福神めぐり

秩父七福神めぐり秩父市内に設定された秩父七福神めぐりのコースを自転車で廻ってきましたよ。

走行日 2010年1月11日(曇)
走行距離 59 km
使用した愛車 バイクフライデー・ポケットロケット
コース概要 羊山公園駐車場→東林寺(宇根恵比寿)→恒持寺→札所1番四萬部寺→みずほの里→長瀞自然のみち→総持寺(殿平福禄寿)→円福寺(福寿大黒天)→札所33番菊水寺→海底地滑りの跡→鳳林寺(大悲毘沙門天)→安田屋(わらじカツ丼)→円福寺(延命寿老人)→秩父ミューズパーク→巴川荘→金仙寺(聖山布袋尊)→惣円寺(八臂大弁財天)→西武秩父駅→羊山公園駐車場

先日の「元祖山手七福神めぐり」に続いて2010年2回目の七福神巡りです。
我が家的には、初詣=七福神巡りということに勝手にルール化した感があり、今日は今年の初詣(って、もう11日だけど)として妻と秩父七福神めぐりに出かけることにしました。

余談ですが、そもそも初詣が現在のように「正月に寺社に参拝する」という形になったのは明治時代後半のこと。
それ自体、当時の鉄道会社が宣伝したことを起源としてたりして(京成電鉄や京浜急行電鉄、成田鉄道(JR成田線)などは参拝客輸送を目的として路線が決定されたというからビックリです)微妙に商売臭が漂う行事ですから形にこだわってはいけませんw。

余談は少々にして、今年は秩父七福神めぐり!
秩父七福神巡りは、秩父市街から長瀞・皆野・横瀬・小鹿野と秩父市内の広範囲にわたって設定された七福神巡りで、全コースを巡る距離は56kmと自転車で廻るにはピッタリ♪

秩父の山並みと武甲山、長瀞の岩畳と荒川の流れ、そして数々の古刹を巡る旅に出かけましょう!
今回の旅は、「輪行サイクリングin秩父」の時に貰った「ちちぶサイクリングマップ」をアレンジしながら走ります。スタートは羊山公園の駐車場~。無料のトイレもあって便利♪ 羊山公園の東側にある農業用貯水池。なんか寒いな~、と思ったら氷が張ってるではありませんか! 西武横瀬駅の方へ向かって1.5kmほどで一番目の東林寺に到着~
ちちぶサイクリングマップの案内通りに走ると、秩父七福神巡り1番目の東林寺はすぐそこ。
東林寺は、宇根恵比寿を祀ったお寺で西武横瀬駅のちょっと南側にあります。境内からは武甲山を間近に見ることができ早くも絶景ポイントに到着といった感じです。
東林寺の境内には、比較的新しい石仏が多数あり、中にはドラえもんや七人の小人など神社とは関係のなさそうなものもあったりしますw 宇根恵比寿は境内右手奥のお堂に祀られています。手前にも恵比寿の石像があります。 派手に祀られている宇根恵比寿。正月なのでお祭り騒ぎですよ(笑)

続いて2つめ~。
と行きたいところですが、コース設定によると1つめの東林寺から2つめの総持寺までは19kmも離れています。全56kmのコースで19kmとは1~2の間だけで約1/3を消化するワケですね。

せっかくなのでボチボチ寄り道しながらのんびり行きましょう♪
基本的には県道11号→県道82号へと続く「長瀞・羊山芝桜ライン」を北上します。
恒持寺。わざわざコース案内に載ってたので寄り道してみたけど、解説看板もなくて、詳細不明なり・・・ 県道82号に入って少々進んだ辺りで、秩父札所巡りでお邪魔した「一番 四萬部寺」を通過~ 四萬部寺を過ぎた辺りから登り坂。周囲には家が無くなり森の中を走ります。

秩父というからには激坂を登ったりアップダウンを繰り返す尾根道を走ったりというイメージだったりするのですが、意外にも秩父七福神めぐりのコースにはアップダウンはあまりありません。

大きく分けて、四萬部寺から曽根坂の峠に至る標高差100m程の登りと、秩父市田村にある円福寺から秩父ミューズパークへの標高差150mの登りの二つで、あとは緩やかにアップダウンする快走コース。

前半の山場「曽根坂の峠」を登り切ったら長瀞までは気持ちいい下り~♪
途中「すまんじゅう」の文字に惹かれて寄り道した「みずほの里 すまんじゅうは生地を発酵させてから蒸すまんじゅうで、ふっくらとした生地の中に甘さ控えめの手作り餡が入っててかなり旨い! 長瀞トンネルの旧道を利用して作られた「長瀞自然のみち」は長瀞の岩畳を対岸から眺められる穴場スポット!

コースのほとんどが下り基調なので、あっという間に19kmを消化。
長瀞を通過して長瀞七草寺の一つである「法善寺」がある井戸の交差点を左折して高砂橋を渡り、野上駅を横目に見ながら秩父線の線路を西へ渡ると秩父七福神めぐり2番目となる「総持寺」に到着です。

総持寺は殿平福禄寿を祀る1233年の開基といわれるお寺です。
秩父のお寺はどこも歴史ある立派なお寺が多いのですが、その中でもここは質素を極めた感がある素朴な造りで、妻曰く「一番お気に入り」とのこと。
山の麓にこれまた立派なお寺を発見。秩父七福神2番目となる「総持寺」です。 他の寺院がガーデニング的な綺麗さだとすれば、総持寺は質素を極めた美しさといえます。 殿平福禄寿は山門を入って左手にあるお堂の中にまつられていました。

宗教的な難しいことはわかりませんが、やっぱり秩父のお寺はいいですね~。
戦災を受けなかったおかげで歴史ある建物がそのまま残されており、山の中にひっそりとある落ち着いた雰囲気もナイス!

秩父札所巡りや秩父七草寺巡りもそうですが、秩父の寺社巡りおすすめです(笑)

2つめにしてすでにご満悦な僕ですが、総持寺を後にして3つめとなる円福寺を目指します。
円福寺へは国道140号経由でもいけるのですが、車通りが激しくおもしろくないので1本裏道の農道をや旧道を選びながら皆野駅方面へ~
総持寺付近の裏道には立派なお屋敷がたくさん!写真のお宅なんて屋敷の周りに竹林が廻してある豪華っぷり! 長瀞の観光スポット宝登山と宝登山神社の前を通過~。時間があれば寄り道もいいかも。 ふと道ばたをみると、長瀞ライン下り用の船がおいてありました。FRP加工済みなんですね。

皆野の古い町並みを楽しみながら市街地を抜け、皆野橋で荒川を渡る手前に秩父七福神めぐり3番目の寺院「円福寺」があります。
円福寺は福寿大黒天を祀り、平将門の弟平将平公の開基とされているお寺です。

先ほどの総持寺は質素を地でいっている感じでしたが、円福寺は対局というか「趣味に走っちゃった」感が溢れており、何となくガッカリ・・・
円福寺。本堂は普通ですが敷地内にはごく普通の民家が2軒。犬も2匹。大きなお宅の一角にお堂があるのか?という感じです。 福寿大黒天は本堂向かって右手に祀られていますが他の寺院に比べて寂しげな扱いですよ。 境内には趣味のグッズが・・・。できれば生活とお寺は切り離した方がよいと思われます。

円福寺は少々微妙でしたが、気を取り直して次へいきましょう(笑)

秩父七福神4番目は小鹿野にある鳳林寺、円福寺からは10kmほど離れています。
山間の秩父には珍しい平地の田園風景を眺めつつ赤平川に沿って上流へと走っていく感じ~
秩父では珍しい広大な田園風景。赤平川の流れが移り変わった跡なのかな~ 三十三番 菊水寺を通過。この辺りには札所巡りで利用されたらしい古い宿場なども残されています。 海底地滑りの跡。その昔、秩父が海だった頃、海底の地滑りによってできた跡だそうです。

↑の海底地滑りの跡。。。一般道から草木をより分けて道なき道を進んだ奥にありました。。。冬だからいいけど夏だったらきっとたどり着けない(笑) しかし、そこまでしたたどり着いたものの、いったいどれが地滑り跡だかわからない罠が!?

かなり無駄に体力を使ってしまった(笑)

海底地滑りの跡を過ぎてさらに南へ進むと小鹿野に入り、周囲に民家や商店が増えてきます。
国道299号にぶつかったところで左折して小鹿野市街方面へ向かうと、右手に大悲毘沙門天を祀る鳳林寺が見えてきました。
まさに名古刹!と呼ぶにふさわしい立派な山門の鳳林寺。秩父のお寺はやっぱりひと味違う~ 本堂も凄い。開基は1541年、のち寺領五石、末寺十ヶ寺を有していたというだけのことはありますね。 大悲毘沙門天は本堂正面に祀られていたのですが、カラスが微妙に反射して写真が撮れない!

さてさて、秩父七福神めぐりも中間を過ぎました。
後半戦に突入する前に、ここらで昼食にしたいと思います。

秩父のグルメと言えば、そうアレですよ。
「わらじカツ丼!」

小鹿野名物といえば「わらじカツ丼」、わらじカツ丼といえば「安田屋」。
小鹿野周辺に入るとアチコチに「わらじカツ丼」のノボリが立っており、町を挙げて盛り上げているのが分かるのですが、その中でも一番の老舗&人気店が「安田屋」です
古い建物が残る小鹿野の街をのんびりと走って、 ちょこっと裏道に入った辺りにある「安田屋」。店はおよそ人気店とは思えないほどボロイです(笑) 大きなカツ、それも2枚入りでご飯が見えないほど、ワラジの名に恥じない逸品です♪

小鹿野のわらじカツ丼、↑のような状態なので食べ応え十分に見えますが、1枚1枚の肉はそれほど厚みがないのと、ソースがそれほどしつこくないので結構あっさり食べられます。また、お店の方が非常に愛想がないので、その辺は覚悟していきましょう(笑)

僕はここ2回目なんですが、小鹿野には他にもわらじカツ丼があるので次の機会には違うお店で食べ比べてみよう~

お腹いっぱいで満足したので、続いて5番目の円福寺に向かいます。
円福寺は鳳林寺から国道299号を秩父方面へ戻る途中にあります。距離的にはたいしたことないのですが、その道のりには満腹時には危険なワナが・・・
小鹿野のハズレで見つけた電波なお宅。なにやら文句の書かれた立て札を敷地内に大量に展示中(怖) そして赤平川を渡った先には登りが!わらじカツ丼で膨れたお腹にはキツイぞ!!
国道299号を秩父方面へ向かい峠を一つ越えて下ったところにあるのが円福寺。
3つめのお寺も「円福寺」でしたが、こちらは延命寿老人を祀る円福寺です。
竹林を抜けると正面にドドンと構える円福寺の山門。1731年に作られたということでなんと300年近く前のものです! 境内は白い石が敷き詰められた上品な日本庭園。 延命寿老人は本堂左手にあるお堂に祀られており、中には御神体の他に七福神の絵画などもありました。

先ほどはちょっとだけ峠越えをしてしまいましたが、それでも秩父という土地柄を考えれば今日のコースはかなり楽ちんだったのですよ。
登りといっても短いものばかりだったし~。

しかし、最初に書いたとおり秩父七福神巡りのコースには大きな登りが二つあり、円福寺から秩父ミューズパークに登るここからの登りが最もキツイ場所なのです。さて、がんばって登ろうか!
円福寺を出発するとすぐに登り~。しかも結構斜面がキツイ上、一見登りが終了したかと思ったら、すぐに再び始まるという心折れがちなコース設定・・・ 途中の集落で見つけたかなり小さなオート三輪?原付のエンジンでも入れてレストアしたら楽しげだ。 結局、秩父ミューズパークまでず~と登りでした。イチョウ並木も冬なので寂しげな感じ。
秩父ミューズパークまで登ったら、公園内を走る「スカイロード」をのんびりと走りしばし休憩。
そのままミューズパークの南側の入り口まで走り、そこでミューズパークとはお別れして巴川橋の方へ下ります。
秩父の山々のダウンヒルを送迎付きで楽しめるレンタサイクルを実施している「巴川荘」。送迎付き&秩父市街で乗り捨てOKとかなり便利。 巴川橋の名前は、この地の荒川が二つの巴の形をしているからとのこと。下る途中、荒川の流れと武甲山を眺める絶景スポットもあります。 巴川橋を渡って秩父市街方面へ。

秩父七福神めぐりも終盤、残すところあと2つとなりました。
残りの二つは秩父市街の割と近い場所にあるので一気に見て締めくくりましょう!

まず向かうのは、先ほど渡った巴川橋と西武秩父駅の中間付近にある金仙寺。
金仙寺は聖山布袋尊を祀るお寺で荒川の流れのすぐそばに建っています。
金仙寺の山門は、先ほどまでの寺院と比べると質素な感じですが、 境内は広々として立派な本堂と手入れの行き届いた庭園。境内にある枝垂ザクラやスギは秩父市の天然記念物に指定されています。 聖山布袋尊は山門を抜けてすぐ右手のお堂に祀られています。お堂の中には大小様々な布袋尊が祀られていて、かなりの布袋尊マニアと見たw
いよいよ最後のお寺「惣円寺」です。
金仙寺から惣円寺へは、秩父市街を走ってすぐそこ。
秩父市内の各所には、なにやらオシャレな感じの案内看板が建っています。 秩父夜祭りでつかわれる山車をしまう蔵。鉄筋コンクリート造のかなり立派な造り。 市内にアチコチにはこんな感じの味のあるお宅が点在しています。
秩父七福神めぐりの締めくくりは八臂大弁財天を祀っている惣円寺です。
惣円寺は秩父市街の中心部、十三番 慈眼寺にすぐ隣にあるお寺で、古くは惣円寺の鐘の音が秩父の標準時を告げていたとか。
他の寺院とは異なり鉄筋コンクリート造の都会的な造りの惣円寺 八臂大弁財天は本堂隣の弁天堂に祀られています。もとの弁財天はは秩父大火で消失し、現存するのは再現したものだそうです。 境内にはお寺とは関係ないと思われる「真実の口」やら、カッパ像やら、銭を咥えたカエルなど様々な石像が・・・
これにて秩父七福神巡りは終了~
あとは、秩父市街を抜けて車を停めた羊山公園駐車場に戻ります。
惣円寺の境内に秩父七福神をかたどった石碑があったので、制覇記念にパチリ♪ 秩父名産「太白芋」を使った和菓子を販売している「中村屋」に寄り道。 さらに第5回埼玉B級グルメ選手権で優勝した「みそポテト」。西武秩父駅の仲見世通りで食べられます。

みそポテト、予想以上のうまさです!
まず芋自体が風味豊かで旨い。それを蒸かして衣を付けて揚げ、甘味噌を付けたものなのですが、これは確かにイイカモ~。

と、そんなこんなでかなり途中買い食いしまくった感がありますが、秩父七福神めぐりはこれで終了です。
途中にも書きましたが秩父の寺院は戦災に遭っていないため古い建物がそのまま残されており立派、長い歴史を刻んでいることを心から感じることが出来ます。秩父七福神巡り自体は昭和51年と比較的最近設定されたコースなのですが、コース中の寺院が素晴らしいので満足度が高いですね♪

秩父三十四札所巡り秩父七草寺巡りに続いて秩父七福神を巡って、「これで秩父●●巡りは制覇したな」と、心密かに思っていたのですが、途中で「秩父十三仏霊場」なるものを発見してしまったため秩父制覇もまだまだ先のようです(笑)

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