石神井川は一体どこからどのように流れているのか?ふと、そんなことを思い立ち石神井川の源流を探しに行ってきました
走行日 | 2007年8月11日(晴) |
走行距離 | 23 km |
使用した愛車 | A-RIDER(A-bike) |
コース概要 | 西武石神井公園駅→石神井公園→石神井川(山下橋)→石神井台緑地→上石神井アパート→本立寺→西武武蔵関駅→武蔵関公園→のんびり温泉・妙法湯→下野谷遺跡公園→東伏見二丁目第二アパート→東伏見稲荷神社→青梅街道→石神井川南町調整地→多摩湖自転車道→小金井公園→石神井川上流端→嘉悦大学→玉川上水→鈴木遺跡→多摩湖自転車道→西武萩山 |
萩山にある友人宅に遊びに行くことになったので、せっかくだから自転車で行っちゃおうかなぁと地図を眺めていました。 で、ふと思い出したのが「石神井川は石神井池から流れ出ているのではなかった件」 ここより下流は前回走っているので、今日はここから上流に向かっていきたいと思います。 |
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西武石神井公園駅からスタート! こういうちょっとした探検にはA-BIKEはピッタリだと思う。 |
まずは石神井公園に行き、東側にある石神井川へと流れる水路上に作られた遊歩道を走って石神井川に向かいます。 | 石神井池からの流れは山下橋のところで石神井川へと流れ込んでいます。今日はここから石神井川を上流へと探検します。 |
おっと、走り出す前に石神井川の概要を確認しておきましょう。 石神井川は、東京都の北部を東西に横断する全長25.2?の一級河川です。 周囲には多くの遺跡があったりして、かなり古くから生活と密着していた川であることが伺えます。 その一方、かつては暴れ川として知られ大雨の時にはかなりの水害を出していたようですが、昭和58年頃50ミリの雨に堪えられる護岸工事が終了し、現在75ミリの雨に堪えられるよう工事が進んでいます。 ちなみに、東京都を流れる河川によく見られる光景として「河が地面よりかなり低い位置を流れている」というのがあるのですが、これは水害対策のために河道を掘り下げているからです。(昔はこんなに深くなかったようです) |
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今日も所々で水害対策工事が行われていました。 | 75ミリ対策工事が終了している部分は川の両岸に広い遊歩道が設けられています。自転車乗り的には嬉しい限り(笑) | 一方、未対策な部分はこんな感じ。 遊歩道はあったり無かったりします。 |
石神井公園から上石神井4丁目付近までは一部を除き川沿いの遊歩道を進むことができます。 今日の都内の最高気温は36℃と猛暑だそうなので木陰をのんびりと進みましょう〜 |
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護岸の隙間から湧水が流れ込んでいます。この辺りの流れはかなり綺麗で、暑い季節ですがニオイも気になりません。 | 次の護岸工事に向けて土地の買収が進められていました。 | 水面を進む鴨の群が気持ちよさそう〜 |
しばらく川沿いの遊歩道を進んできましたが、新青梅街道のところで一旦、遊歩道が途切れてしまうので迂回が必要です。 この新青梅街道の下には東村山浄水場と朝霞浄水場の間で水を融通するための導水管があったりしますが、もちろん見ることはできません(笑) |
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石神井台緑地を抜けて新青梅街道が見えたところで行き止まりに。 | ちょっと迂回して上石神井アパートのところから再び川沿いを進みます。 | 上石神井7丁目付近でついに遊歩道が途切れてしまいました。 |
ここから先は川沿いを進める部分が少なくなってしまいます。 とはいえ石神井川と併走するように一般道があるので、できるだけ流れから離れないように進んでいきます。 |
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西武武蔵関駅付近ではちょっぴりだけ川沿いに戻れたりします | 出世開運に御利益があるという「本立寺」の前を通過して、 | 西武新宿線の下をくぐっていきます。 |
この辺りの流れをふと見ると、ずいぶんと流量が少なくなり水自体も淀んだ感じになっています。 |
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武蔵関公園は、湧水によってできた富士見池を中心とした静かな公園です。 | 武蔵関公園の東側にある弁天橋のところで、富士見池から流れ出た水が石神井川へと流れ込んでいます。 | 富士見池の様子。 現在水源となっている湧水は枯渇気味とのことです。 |
石神井川は、この富士見池の東側をグルッと回るように流れていきます。 |
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このごろ雨が少ないためか、流れはだいぶん寂しい感じに・・・ | なんと浴槽に山桜が生えているという「のんびり温泉妙法湯」 | 早稲田大学対岸の台地にある下野谷遺跡 旧石器時代の竪穴式住居跡があるみたいです。 |
この辺りには他にも遺跡があり、全部含めると約30ヘクタール、青森にある三内丸山遺跡にも並ぶ関東拠点遺跡の一つと考えられているそうです。 石神井川が、かつてから生活の川であったことを思わせますね。 流れは東伏見二丁目第二アパートの前を通り過ぎ東伏見稲荷神社へと向かいます。 |
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早稲田大学付近では一部だけ護岸工事が完了していました。 | 東伏見稲荷神社 京都の伏見神社から関東の守護神として奉還された全国で唯一の分社ということで、かなり立派な神社となっています。 |
この辺りの地名「東伏見」は京都の伏見の東にあるという意味で、神社ができてからついた地名だそうです。 |
武蔵関公園〜早稲田大学近辺には、石神井川の水源となっている湧水があるとのことだったのですが今回のツーリングでは確認できませんでした。 で、その上流に来ると流れはより少なくなり淀んだ感じになってきます。 |
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東伏見橋からの眺め 水はほとんど流れてませんね〜 |
流れは青梅街道をくぐって行きます。 | 川沿いに幅2m程の狭小住宅を発見! |
青梅街道を渡ってしばらく行くと、流れは再び住宅の隙間を縫うようになり、川沿いを進むことができません。 そして、西武線「西武柳沢駅」と「田無」駅の間になる蓮華橋のところで久しぶりに川に戻ったとき、微妙に寂しい現実を見ることになります |
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蓮華橋からの眺め。 み、水が流れてない!最近雨が降ってないからね〜と、橋の反対側を見ると・・・ |
下水がジョロジョロと流れ込んでいました。 周囲にはウジが湧いてたりして見た目的にちょっとブルーな感じです。 |
気を取り直してさらに上流へと向かいます。 |
いやー、本日の流れ的には微妙な「源流」となってしまいましたが、川の流れ自体はまだ続いていくので気を取り直して進んでいきたいと思います。 とはいえ、この付近はほとんど川沿いを走ることができず住宅街の中を走る形になります。 |
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川からできるだけ離れないように住宅地の中を進んでいきます。 | 庚申湯 再び銭湯を発見。 |
こんな感じであっちこっち行き止まりだらけ・・・ |
袋小路を何とか回避しながら進んでいくと目の前に大きな土手のような構造物が現れます。 と思いつつ地図をよく見ると以前走ったことがある「多摩湖自転車道」でした。 |
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土手の上から多摩湖自転車道を眺めてみました。 | 石神井川は多摩湖自転車道の下をくぐって流れていきます。水はほとんど流れてませんね〜 | 流れは小金井公園の方へ・・・ |
多摩湖自転車道をくぐった石神井川は、小金井公園の北側に沿って流れていきます。 |
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小金井公園 石神井川は公園内の沼の脇を流れていきます。 |
上流端付近ではこんなささやかな感じに〜 | 小金井公園の北側で「石神井川上流端」との看板を発見!東京都的には石神井川の源流はここと言うことですね。 |
さて、東京都がいうところの石神井川の源流にはたどり着きましたが、流れ自体はまだまだ続いているようです。 もちろんいけるところまで追いかけますよ〜 |
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上流端の反対側には暗渠となった流れの跡があります。 | 追いかけていくと嘉悦大学の敷地内へと向かい、「関係者以外立ち入り禁止」の看板に阻まれます。うぉ・・・入れてくれ〜 | 仕方ないので反対側へまわり地形の低いところをたどるとそれっぽい場所を発見!? |
嘉悦大学に阻まれてしまったのでしかたなく反対側を走る小金井街道でそれっぽい場所を探します。 事前調査によれば、嘉悦大学に向かった流れは途中で向きを変え小金井カントリークラブを抜けて小金井街道に出ているとのこと。 そこで、小金井街道を北から南に走ってみると明らかに地形が低くなっている部分があり、そこに上の写真の「怪しい」場所がありました。しかし、跡が確認できたのはここまでで、そこから先は再びよく分からなくなってしまいます。 |
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さらに地形の低い場所をさまよっていくと日立国際電気の北側で怪しい隙間を発見。これはかつての流れの跡では? | 怪しい隙間を進んでいくと、これまた怪しいマンホールを発見。しかしこの先で再び分からなくなってしまいます。 | 流れが向かっている方角で再び怪しい隙間を見つけましたが果たして・・・? |
どうやら、この辺りの窪地がかつての源流であったようなのですが、既に周囲は宅地化されていて流れを追うことはできませんでした。 ところどころの住宅の間にかつて「何かがあった」と思われる怪しい隙間はあるんですけどね〜 最後に鈴木小学校の脇にある鈴木遺跡に寄って行きたいと思います。鈴木遺跡にある看板によれば、この辺りにあった石神井川の源流を利用した集団が居たということなので、かつての源流はちょっとした沼のようになっていたのかもしれませんね。 |
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鈴木遺跡 今はただの空き地にしか見えませんが、かなり古い時代の遺跡が発掘されたそうです。 |
お腹が空いたので途中にあった「手打ちそば かずら」へ。結構混んでいたので入ってみたのですが・・・ | あげたまぶっかけうどん 量は多いけどそれほど美味しくなかった(T T) |
と、そんなわけで、最後の最後はイマイチはっきりしませんでしたが石神井川源流探訪も終了です。 |
私も日曜日、湧水探索に行ってきました。川越から坂戸方面にちょっと行ったところで、小畔川沿いの八幡神社の湧水です。産経新聞の埼玉版に「埼玉の水辺の風景を訪ねて」という連載に紹介されていました。湧水といっても水溜りにしか見えないものもある中で、ここは盛んに湧いていましたよ!年間を通じて水量が変わらず水温も17℃で一定だそうです。記事によると、川越市内だけで湧水は20箇所くらいあるそうです。この辺りをまとめた本とか無いかなあ。
埼玉って、神奈川に住んでいた頃は全く縁が無く、イメージといえば、海無し県で、乾いていて、暑くて(確かに暑さは日本一かも)、まっ平らで、問いう感じ。ところが、実際には大河川があり、それらを網の目のように繋ぐ人口河川あり、高い土地には用水路が通り、湧水ありで、乾いているどころか水の豊かなところなんですね。
genさんこんにちは。
川越湧水巡り!
それは面白そうなテーマですね〜
以前東松山の湧水を巡ったことがあるのですが、この季節、水のある風景をたどるってのは気持ちいいものですよね♪
inaさん! おひさしぶり〜
相変わらず、走ってますねェ〜夏ですねェ〜キリギリス状態の僕です。
思い起こせば、僕は、この白子川、石神井川でinaさん達が、
和光第五小学校の脇を進みま〜す。で、実際に行ってみて「こんな所走るのかぁ!」
で、ファンになりましたとさ・・・
他のサイトは、やれ時速何キロだとか、何百キロ走ったとかで、素人には、
メッキリ冷たいものばかりの中、流石ですぇ、あれを紹介するとは・・・
今度は、さらに、フィットネス・・・もといAーRiderで先に進むとは、
早速我が愛車TTで素早く真似てみます(笑)
でわ、暑さなんて、蹴散らしてかむばりましょう!
栗さん、こんにちは。
温かいコメントありがとうございます♪
自転車の楽しみ方は幅広く人それぞれなので、たくさん早く走るのも良いし、のんびり探検するのもいいしですね。
僕は自転車のこういう奥深いところが大好きだったりします〜
お疲れ様です。
いやぁ〜 石神井池が源流じゃなかったんですね。
驚きました。
ちなみに新河岸川の源流はまだ探してませんが噂によると入間川から流れる用水路では?という書き込みを見かけました。
そういえば先日、新河岸川にイルカが現れてニュースになりましたね。
去年はオットセイも現れたし、変なニュースが多いですね。
数年前に荒川にタマちゃんが現れた時は見に行きました(笑)
大ちゃんさん、こんにちは。
新河岸川、ざっくりルートを追ってみたんですが、確かに入間川から出ている様子いるが元っぽい感じですね。
上流部ではかなり複雑な流れになっている上、川越市をグルッと回るように流れているので見どころも多くて楽しそうです♪
面白く読ませて頂きました。
石神井川の源流付近について若干知っていますのでお知らせします。
管理人さんが行かれた小金井カントリークラブ西側の怪しい隙間とマンホールについてです。
この隙間の下には90cmの管が埋まっていて、俗に「経理排水」と言われています。鈴木遺跡からこの住宅地(武蔵野団地といいます)あたりが石神井川の本当の源流なのですが、現在の警察学校(西武多摩湖線一ツ橋学園駅東側)のある場所に、昭和10年代に陸軍経理学校が建設され、その際そこから武蔵野団地あたりの石神井川源流まで排水用の水路(おそらく地下の管)が敷設されたそうです。
これが謎の隙間で、国有地を小平市が借用する形になっているようです。
武蔵野団地内の謎のマンホールは、この管につながっています。
また、昭和40年代までは、このマンホールのあったあたりは開渠だったそうです。
この経理排水は、小金井カントリークラブの地下で2本の管になり、最後は嘉悦大学南側に姿を現します。経理排水はこの地域の雨水排水として現在も使われていますが、能力不足のため、現在はその下に巨大な(小金井街道の東側は直径2.8m、西側は1.5m?だったかな)の排水管が敷設されています。
石神井川下流の洪水対策が不十分なため、この巨大な排水管はサイホン式に雨水を貯めることができ、一気に下流に雨水を流さない仕組みになっています。
この巨大排水管は、小金井公園北側の暗渠化された部分で正式な石神井川に合流しています。
私は、この直径2.8mの管が完成したときに中を見学させてもらいましたが、真上を走る石神井川に沿って作られているため、直線ではなく微妙にうねった作りになっていました。
>sinnさん
貴重な情報ありがとうございます!
走っている最中に、モヤモヤしていた部分がだいぶん解決しました〜
水路周辺には、古いところから新しいところまで様々な歴史があって面白いなぁと改めて思いました♪
2008年12月6日、サイクリングにて石神井川源流探索に行ってきました。
昔、子どもの夏休みの自由研究をこのテーマで補助した時、小金井カントリークラブの受付で「これこれしかじか・・・」と中に入れて見学させてくれと言ったのですが、だめでした。鈴木遺跡まではそのときたどり着いたのですが、曖昧なままでした。今回、鈴木遺跡の資料館を見学しパンフを頂戴し、そこの研究員の方から、二年ほど前、鈴木小学校のグランドに湧き水の跡が発掘され、今は池になっているとの事、見せてもらおうと行ったのですが、広いグランドで遠慮してしまい、残念でした。ここが源流のもとだと思われます。
また、この付近より、住宅街をとおり、武蔵野団地の外れまで、暗渠の上を遊歩道が通っていて、たどりましたが、引き返しました。今回、「経理排水」と言うことを教えていただきました。
よい機会を与えていただき、ありがとうございました。
>simanobosutaipuさん
この手のネタは、子供の自由研究にはピッタリですね(笑)
とはいえ、なかなか情報も少ないのでこの記事が情報交換のハブになってくれれば嬉しいです♪
小金井CCの4番ホールには池があり、小金井街道からも見えるかもしれません。また東側のInコース(特に18番ホール)では実際に開渠になってます。(といっても通常は水はありません) 小金井CCは、石神井川の斜面を活かしたゴルフ場です。
>Utahさん
おぉ、見に行けなかった中の様子、ありがとうございます!
ゴルフはやらない子なのですが、機会があったら一度見に行きたいです~