鴨川源流探訪!

家の近所を流れている川がいったいどこからどうやって流れているのか?
そんな疑問を感じたら上流探訪に出かけましょう(笑)

今回上流探訪に出かけるのは「鴨川」
京都を流れている有名なアレではなくて、我が家の近所を流れている鴨川です。

実はこの鴨川、僕が川マニアになるルーツとなっている川だったりして、まだ幼かった小学校3年生の時に初めて上流探訪に出かけた思い出ぶかい川なのですよ。当時は体力もなかったので結局上流までたどり着けなかったのですが、26年ぶりにリベンジです!

大人になったので地図で事前調査したところ我が家から鴨川の起点までは10km強。自転車で行くには近すぎるけどマラソンにはちょうど良い距離です♪

というわけで、東京マラソン対策のため走って出かけましょう!

我が家から鴨川まではすぐそこ。
いつもトレーニングコースとして利用している三橋総合公園付近から川沿いに源流を目指します。

鴨川は埼玉県桶川市を源流として、上尾市・さいたま市を通った後、荒川へと流れている1級河川です。僕が小さな頃は典型的な都市河川であり夏になると悪臭を放つドブ川だったのですが、最近は昔に比べたら少々綺麗になってきているようです。

といっても、基本排水路なので綺麗な川の流れといったモノは見られません(笑)

とはいえ、やはり川沿い。
未舗装の河川敷には春の訪れとともに少しずつ緑が増え、よく見るとオオイヌノフグリの小さな青い花やちょうど満開を迎えている桜の花など、心動かされる草花がたくさんあります。

ん〜、今日は天気も良いし気持ちいいね〜。もうすぐ春って感じ。

しばらく河川敷沿いを走りますが、川越線と交差する部分で一旦迂回。

いつも思うのですが真っ直ぐに続く線路の光景ってなんだかワクワクしませんか?

再び川沿いに戻っると河川敷に作られた番場公園に到着。

子供連れの奥様方が多いのどかな公園をはぁはぁ言いながら走り抜ける怪しいオヤジが一人(笑)

鴨川の流れは番場公園の北側で新大宮バイパスと交差するので、ここも少々迂回して歩道橋を渡ります。

新大宮バイパスを渡ってすぐのところで浅間川との合流。
浅間川の流れは両側コンクリートの護岸でいかにも排水路的。合流点の隣には貯水設備らしきモノもありました。

聖学院大学を過ぎると風景は台地と台地の間にある低湿地という感じになり、「あぁ、やっぱり川って低いところを流れているんだなぁ」と改めて実感します。

そんな台地のヘリの部分からはアチコチで地下水がしみ出しています。
所謂「ハケ」といわれる河岸段丘で、鴨川の流れによって削られた崖地の斜面から地下水がしみ出して湧き水となっているモノです。

その中でも有名なのが「三貫清水」。
江戸城や川越城などを築いたことで有名な太田道灌がこの付近に狩りにきた際、土地の人がこの清水で茶をたてて出したところ、「とてもうまい」といって三貫文(50万円位)の褒美を下さったとのことで、「三貫文の値うちのある湧き水」という意味で「三貫清水」という名前が付いたといわれています。

この付近は三貫清水緑地として公園化されており公園内には一見湧水に見える綺麗な小川が流れているのですが、これは沼の水をポンプで循環させているモノなので天然の湧き水ではありません(汗)

中橋を超えて走っていくと河川敷で養蜂業を営む人を発見!こんなところでも蜂蜜が作れるんですね〜、ちょっとビックリ。

しばらくのどかな風景が続きますが、鴨川の流れが上尾市に入り県道川越上尾線に架かる揺木橋を越えた辺りから再び市街地となり、川沿いに低層の団地が目立つようになります。

上尾市の西部を走っている、その名も「けんちゃんバス」!

上尾市内をさらに北へ〜
市街地に入ると川の護岸も綺麗に整備されてたりして、世の中ってリアルだなぁと思ったり思わなかったり。

基本的に鴨川の河川敷にはフェンスが設置されていて川面に近づくことができないのですが、富士見親水公園ではそれが可能♪

しばし景色を眺めてみようかと公園に入ってみると大きな鴨がたくさん遊んでいました。

富士見親水公園の北側にあるのが「富士見橋」

今は見ることができませんが名前から想像するに昔は富士山が見える場所だったんでしょうね〜

さらに次の次の橋が「新弁天橋」
名前からすると近所に弁天が・・・、と見回してみると川の右岸に大きなお寺と、その境内にたくさんの鳥居を連ねた御稲荷さんがありましたよ。

橋の名前って地域や見所に由来していることが多いので面白いですよね。

とか何とか考えながらしばらく走っていくと市道323号(上尾環状線)に到着。
そしてここが1級河川としての鴨川の起点となっています!

いちおう管理上の、という意味では鴨川の源流までやってきたことになります。

が、実は流れはさらに北へと続いています。管理上の源流は確認しましたが流れの元を探してさらに走るよ!

今日は平日だったりするので川沿いには近隣の大石中や大石北小の小中学生がたくさん。
そんな中をひたすら走っていくと・・・

時計のモニュメントが併設されている「かぶと橋」が見えてきました。
そして鴨川の流れは、この「かぶと橋」の下で二つの排水路が合流することで始まっていたのです!

流れの起点が二つの排水路というのはなんとなくロマンが欠けていますが、都市を流れる排水路の現実はこんなもんです(笑)

さて、この先は・・・
と思って前方を見ると排水路の一方が暗渠となって真っ直ぐに続いています。これは行けるところまで行くしかないですね!

暗渠となった鴨川の流れのそばにあったメルヘンなお宅。

そのまま暗渠を辿っていくと、住所がまさに「桶川市鴨川」となったところで流れが消失。

周囲をきょろきょろ見回すと、ちょっと先に進んだところで怪しい流れを発見しましたが、さすがにこれは辿れないのでこれにて終了〜

さて、今でこそ二つの排水路が合流して始まっている鴨川ですが、遙か昔はJR桶川駅西口付近にあった沼を水源とする流れだったのだそうです。

現在、流れはおろか面影すら全くないのですが、桶川駅前にある「さいたま文学館」の駐輪場付近に「鴨川源流域」と書かれた碑が建っています。

これで、鴨川の流れを堪能完了♪
ホントは帰りも走れるだけ走ろうと思っていたのですが、我が家から桶川駅まで14kmもあって、すっかり心が折れたので電車に乗って帰ろうと思います(笑)

JR桶川駅に入ると今話題の「おくりびと」に便乗した横断幕が・・・。そうです、ここ桶川は本木雅弘さんの出身地なのです!

ん〜、やっぱりいつものトレーニングコースを淡々と走るよりテーマを決めて探検する方が楽しいですね♪

自転車だと距離的に短すぎるネタでもランニングなら十分楽しめるし、これからは自転車とランニングの両刀遣いで行こう!

 
この記事へのコメント(4件) |コメント入力欄へ
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taku |2009年3月 7日 20:21返信

ライニングの負荷を高めるために、ハンディ6かエーバイクを背負って走る。
疲れたらそこからはツーリングに変更〜っ!
なんて言うのはどうでしょう?と薦めてみる(笑)

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ina@管理人 |2009年3月 7日 21:10返信

冗談でなく、それは考えました(笑)
走ったら大変だけど自転車なら楽勝ですからね〜

しかしどう考えても負荷がかかりすぎるので断念です・・・w

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やじ2009年3月10日 17:38返信

御無沙汰しております

地元ネタに反応してしまいました

源流の石碑 よくぞ見つけてくださいました
みなさん 時計のある橋のところが源流と思われがちなので
正確な情報 感謝です

**石碑のすぐ近くで暮らしております**

また 旬な 本木雅弘も御披露いただき
市長に成り代わりまして?? 感謝いたします

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ina@管理人 |2009年3月10日 19:51返信

>やじさん
おぉっと、あのご近所でしたか!
今の風景を見ると、あの辺りに鴨川の源流になった沼があったとは思えないですね〜

是非鴨川沿いを走って、我がさいたま市までお越し下さいませ(笑)

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